当初は雨模様と予報されていた天気だが、一転して雲の隙間から太陽が顔を覗かせるたびにグングンと気温と湿度が上がり、ドライバーはもちろん、マシン、タイヤにとっても厳しいコンディションとなった。午後12時58分、綺麗な隊列を組んで最終コーナーを立ち上がった10台は、シグナルがグリーンに変わると一斉に加速。大きな順位変動もなく1コーナーをクリアしていていく。
ここで積極策に出たのは2番手スタートの#15 橋村剛で、トップの#83 芳賀誠に食らいついて何度かインを伺うそぶりをみせる。しかしながらオープニングラップを慎重に走り切った#83 芳賀誠は2周目からペースアップ。3周目には1人だけ1分36秒台に入り、後続との差をじりじりと広げていった。一方で白熱を帯びてきたのは、#25 久岡卓司、#22 小山雅也、#94 佐野隆之による3位争いで、3台が1~2秒の間に収まり、お互いの隙を伺いながら周回を重ねる。またGT4クラス・トップの#51 横井克一郎はニュータイヤ投入の効果もあり、2周目に予選のベストを1 秒以上縮める1分43秒747を記録。前を走るGT3勢を追走する。