Porsche Sprint Challenge Japan

2025 第3戦(OKAYAMA) 決勝レポート

第3戦 決勝レース:
時間: 8:43-9:19 / 天候: 曇り / 路面: ドライ / 気温: 27度 / 路面: 31度

この日、朝一番のプログラムとなったPorsche Sprint Challenge Japan(PSCJ)第3戦決勝。前日の予選でトラブルがあった車両の修復も終わり、全12台が無事にグリッドに就いた。コースオープンになった時は薄曇りだったのだが、スタート時間が迫る頃には太陽が顔を出して気温、湿度ともに上昇したことで、ドライバーにとっては辛いコンディションとなった。

ポールポジションの#83 芳賀誠を先頭に、全車綺麗な隊列を組んでローリングスタート。このレースに温存していたニュータイヤを投入した#1 KEN YAMAMOTOだったが、見事なダッシュを決めた#83芳賀誠には追いつけず、グリッド順のまま1コーナーに突入する。ここで気を吐いたのがGT3―IIクラスの#15 橋村剛で、2コーナーでGT3 ― Iクラスの#77 MUSASHIのインを突き総合3 位に浮上。しかしながらマシンの性能差は如何ともしがたく、バックストレートで#77 MUSASHIに再び3位の座を明け渡した。またその後方では9番手からスタートしたオープンクラスの#3 TETSUO OGINOがベテランらしい上手さを発揮して8位へポジションを上げている。

一方2 位を走る#1 KEN YAMAMOTOはオープニングラップのダブルヘアピンから積極的に#83 芳賀誠へのアタックを開始。#83 芳賀誠も上手いブロックを見せ、クリーンなバトルが展開された。そして2周目のパイパーコーナーで、果敢に#83 芳賀誠のインを突きオーバーテイクに成功したようにみえた#1 KEN YAMAMOTOだったが、アクセルペダルを早く踏みすぎたのかコーナーの立ち上がりでテールスライドして内側のコンクリートウォールにクラッシュ。コース上に止まってしまったことでセーフィティーカーが導入されることになった。

レースは7周目に再開。ここでも#83 芳賀誠は見事なスタートダッシュを決めトップを守るのだが、今度は#77 MUSASHIが猛烈なアタックを開始。トップ2台は3位以下を引き離してすべてのコーナーで接戦を繰り広げる。その後方では、GT4 クラス2番手の#33 三原研一が、1位の#51 横井克一郎の背後に0.6秒差で迫り、ケイマンGT4CS同士の熱いバトルも展開されていた。

トップ争いは9周目の最終コーナーで#83 芳賀誠の背後にピタリとつけた#77 MUSASHIが、ホームストレートで並びかけたものの、左タイヤがグリーンにはみ出したことでコントロールを失いピートウォールにクラッシュ。幸い#77 MUSASHIに怪我はなかったものの、すぐに2回目となるセーフティーカーが導入され、そのままフィニッシュを迎えることとなった。

その結果、ライバルたちのアタックを凌ぎ切った#83 芳賀誠がPSCJ初優勝を達成。続いてGT3 ― IIクラスの#15 橋村剛が値千金の総合2位フィニッシュを果たしている。

そしてGT3―I クラス2位、総合3 位には久々の復帰戦となった#25 久岡卓司、GT3―Iクラス3位には#22 小山雅也が入った。また接戦が続いたGT4クラスは#51 横井克一郎が逃げ切り、優勝を果たしている。

第3戦 ドライバーコメント

GT3―I クラス1位 #83 芳賀誠
はじめてのポールだったので「タイミングを合わせろ」という先輩方の教えの通り走って、なんとか離すことができました。あとはずっと後ろ見て、ほとんど前を見ていないです(笑)。リスタート後の#77 MUSASHI選手のプッシュがキツくブロックラインばかり走りましたが、とにかく当たらないよう気をつけていました。
GT3―I クラス2位 #25 久岡卓司
なんとか前に食らいついてチャンスを伺っていました。前のクルマがいなくなっての表彰台ですが、結果は結果として良かったと思います。タイヤのグリップも昨日よりも良く、なんとか先頭集団についていけました。リスタート後も#22 小山選手のプレッシャーで却って集中できて、タイヤがタレないよう注意しながら走り切りました。
GT3―I クラス3位 #22 小山雅也
仲間がアクシデントで戦列を離れてしまったのは残念だったけど、久しぶりに表彰台に乗ることができました。昨日の結果から「前についていったら、自ずと良い結果が出る」と思っていたけど、そのとおりになりましたね。第4戦も同じように前についていけたらいいですね。楽しみたいと思っています。
GT3― II クラス1位 #26 橋村 剛
最初だけ1~2コーナーで#77 MUSASHI 選手をパスでき見せ場を作れたかなと思いますが、相手のストレートが速いのはわかっていたのでバックストレートで譲りました。前が接戦だったので、ちょっと距離を空けて走りました。第4戦も#25 久岡選手、#22 小山選手とのバトルが楽しめればいいですね。
GT4 クラス1位 #51 横井克一郎
SCが2回も入ったので、おっかなかったですが、なんとか無事にゴールすることができました。レースの方は#33 三原研一選手がすごくタイムをあげてきたのも良かったですね。やはり同じくらいのレベルの方とレースができるのは楽しかったです。#33 三原選手に抜かれないよう第4戦も頑張りたいと思います。