Porsche Sprint Challenge Japan

2023 第2戦(富士) 決勝レポート

第2戦 決勝レース:
時間 15:08 スタート/ 10 ラップ /天候: 曇り/路面:ドライ/気温 :16 度/路面温度 :19 度

午前中の予選でのセカンドベストのラップタイムでも、1 分43 秒を僅かに切る1 分42 秒898 にまとめた#90 呉良亮が、第1 戦に続きポールポジション・スタート。フロントローの#1 KENYAMAMOTO も、自身のコースレコード更新となる1 分43 秒813をセカンドベストとするなど、PSCJ シリーズの競争レベル自体が確実に上がっていることをうかがわせる。

ローリングスタートからの1 コーナー、やや出遅れたアウト側の#1KEN YAMAMOTO を、第1 戦を不本意なDNF で終えたイン側スタートの#9 小林賢二が巧みに突いて2 位ポジションを奪った。GT3-II クラスは#26 橋村剛がGT3-I に伍して総合10 位のポジションで2 ラップ目のラインを通過。GT4 クラスは#71 平安山良馬が首位を守りつつも、前戦の借りを返すように#51 山口達雄がスタートから仕掛けて1 コーナーで#86 牧野善知の前に出るなど、序盤から果敢なレース展開となった。

2 周目のコカ・コーラ・コーナーで#9 小林は#1KEN YAMAMOTOに並ばれ、次の100R の入り口でレコードラインにつけず、イン側から後続の#84 Masa TAGA にもオーバーテイクを許し、4 位に後退。背後には予選タイムで同じく44 秒台の実力者たち5 台が、コンマ数秒差で譲らぬ展開となり、じつに3 秒以内のギャップに4 位から9位の6 台が連なる超接近戦が繰り広げられた。

後方の順位変動を利して#90 呉良亮は、2-3 位を走行する#1KEN YAMAMOTO と#84Masa TAGA らに3 ラップ目に約7 秒、5 ラップ目には約9 ~ 11 秒と、独走態勢を築いた。3 周目の13 コーナーの進入で、GT3-II 首位の#26 橋村剛のリアに#22 小山雅也が接触してしまうが、レーシング・アクシデントとして後者にピットスルー・ペナルティが課された。

一方、第2 集団では、#9 小林が後方を脅かされながら辛くも4 位を死守。だが8 番手スタートから徐々にポジションを上げてきた#76 高木啓一郎が、9 周目の1コーナーで#9 小林のインを刺し、オーバーテイクに成功。#76 高木はトップ3 台に続く4 位でチェッカーフラッグを受けた。残り2 ラップ弱を辛くも守り切った#9 小林は5位入賞を果たした。GT4 クラスは、首位を走り続けた#71 平安山良馬が終盤に向かってぺースを上げ、ファイナルラップをベストラップの1 分48 秒349 でまとめ上げてチェッカー。同クラス2 位は、ファイナルラップで離されたものの、48 秒台を連発してトップの#71 平安山に約3 ~ 4 秒差で食らいついていた#51 山口が獲得した。

第2戦 ドライバーコメント

GT3-I クラス 4 位 #76 高木啓一郎 選手
第1 戦の決勝は上げ下げの激しいレースをしてしまいましたけど、第2 戦では何とか4 位に入れてよかったです。ラスト2 ラップで#9 小林選手を1 コーナーで抜いた時は、インから行けとインカムで、監督の指示でしたね。ぼくもよく最終コーナーを攻めすぎて滑らせてしまうので、それをしなければスリップストリームにつけるかな、と。元々、ラリーを10 年ぐらいやってきたのですが、次戦の菅生は初めてのコースですし、完走を目指します。
GT3-I クラス5 位 #9 小林賢二 選手
スタートで2 位につけられたまではよかったのですが、次の周のコカ・コーラ・コーナーから100R にかけて#1KEN YAMAMOTO 選手と#84Masa TAGA 選手に抜かれてしまいましたね。あとラスト2 周になった1 コーナーで、#76 高木選手にもオーバーテイクされて。後ろを気にしてペースが上がらなかったのが最大の原因ですが、自分としては最終コーナーの立ち上がりが課題。ここが上がらないからストレートエンドから詰められてしまう。クールダウンしたときにむしろベストラップが出ているから、やはり最終コーナーを改善したい。
GT4 クラス優勝 #71 平安山良馬 選手
F4 車両は経験しているのですが、ポルシェはもちろんスポーツカーのレースはこの週末が初めてでした。フォーミュラカーと挙動が違っていて、車が反応するまでに時間があるので、このケイマンGT4CSを速く走らせられるためには反応を予測しながら走らせることも重要ですね。フォーミュラはもう少し感覚的に走らせるところがあるので、頭で分かっていることを実行に移すのが難しかったです。もっと車のポテンシャルを上手く引き出して、走りの質を上げていくことが今後の自分の課題ですね。

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