Porsche Sprint Challenge Japan

2023 第1戦(富士) 決勝レポート

第1戦 決勝レース:
時間 10:48 スタート /天候: 曇り/路面:ドライ/気温 :14 度/路面温度 :18 度

セーフティカー先導のフォーメーションラップから10:48 にシグナルブルーとなり、ローリングスタートの火ぶたが切られ、PSCJ の2023 シーズンが始まった。1 コーナーはポールポジションの#90呉良亮を先頭に、後続の中団グループで際どい接近戦はありつつも各車クリーンなスタート。オープニングラップは2 位の#1KENYAMAMOTO がトップを1.444 秒差で追う展開で、予選3 位の#84 Masa TAGA は0.919 秒差でポジションをキープ。続く予選4位の#9 小林賢二は#16 岸本裕之に抜かれ、ポジションをひとつ下げて5 位でコントロールタワー前を通過し、さらに背後に#15 神取彦一郎と#76 高木啓一郎までが、2 位の#1 KEN YAMAMOTOから3 秒以内に収まる接近戦となった。

しかし2 周目の1 コーナーで神取と後続のイン寄りにいた#76 高木啓一郎が、ライン上で軽い接触を演じ、前者がスピン。3 周目にも同じ場所で、#9 小林と#16 岸本と#76 高木が1 コーナー上でラインを交錯して3 車がもつれ、#9 の小林がスピンモードに陥り、高木は4 位をキープするが岸本は下位へ大きくポジションを下げてしまう。その間に中盤グループでアウト側グリッドからスタートした#31OOKA、#78 七ツ矢孝、#77MUSASHI と、5-7 位までの差が縮まり、その背後をGT3-II クラスの#26 橋村剛が追う展開となった。

#77MUSASHI は#78 七ツ矢のテール・トゥ・ノーズで追い込み、5 ラップ目の1 コーナーでオーバーテイクに成功。さらに前を行く#76 高木と#31OOKAとの差を縮め、4位を争うセカンドグループを形成する。

その間、トップグループの3 台は徐々に差が開いていた。ほぼ43秒フラットで周回を重ねるリーダーの#90 呉良亮に対し、2 位の#1KEN YAMAMOTO は4 周目の1 分43 秒698 を最後にペースが上がらず、レース後半は徐々にラップタイムを44 秒台前半へと上げてきた3 位走行の#84 Masa TAGA に差を詰められる展開となった。トップ3 台はこのままのオーダーで10 ラップを終えチェッカーフラッグ。1 位と2 位の差は最終的に14.201 秒、2 位と3 位の差は0.271 秒という僅差だった。

一方のセカンドグループの争いは、6 ラップ目の最終コーナーで4 位を走る#76 高木が、痛恨の単独スピン。#31OOKA、#77MUSASHI、さらに5 秒強ほど離れた#78 七ツ矢、GT3-II クラス首位の#26 橋村まで4 台が、ひとつづつ順位を上げた。#76 高木が終盤に#26橋村を抜いて総合7 位を取り戻し、そのままフィニッシュとなった。

またGT4 クラスはレース序盤より育成ドライバーの#71 平安山良馬が、コンスタントに49 秒台前半から48 秒台後半のラップタイムを重ね、2 位以下の追随を許さず15 秒近い差をつけてチェッカー。GT4クラスの最後列からスタートした#86 牧野善知は、オープニングラップのダンロップコーナーで#51 山口達雄の前に出て、一時は2.5 秒のビハインドを浴びせた。しかし中盤から48 秒台を刻んで徐々にペースを掴んできた#51 山口に詰め寄られ、レース後半はコンマ数秒でコーナーからメインストレートまでテール・トゥ・ノーズのバトルを演じたが、何とか逃げ切ってチェッカー。ポルシェでの初レースながら、堂々とクリーンなバトルを繰り広げた二人に惜しみない拍手が贈られた。

第1戦 ドライバーコメント

GT3-I クラス3 位 #84 Masa TAGA 選手
決勝レースはニュータイヤを使って、後半にかけて徐々にペースを上げていくつもりだったので、戦略通り。でも#1KEN YAMAMOTO 選手を抜くまでには至らなかったです。トップの#90 呉選手は、滑らかに離されていくような感じ。午後の2 レース目は4 番目グリッドからのスタートです。これまでの第1 レース中のベストラップを採る方式だと3 位グリッドだったかもしれませんが、レース中にひとつ失敗したら響いてタイムが出なくなることもありえるので、純粋にラップタイムを上から2 本カウントしてくれる今年の予選方式の方がいいですね。
GT3-I クラス2 位 #1 KEN YAMAMOTO 選手
やっぱり昨シーズンの終わりから半年、ブランクを長く作り過ぎちゃいました。練習不足です、はい。予選で2 セット、早くタイヤも使っていたので、決勝はユーズドのタイヤでいきました。#90 呉良亮選手とは、色々あるんでしょうけど細かなところでひとつづつ、差をつけられている感じですね。コースレコードも破られていますし、でも全体のレベルも上がっているのを感じました。次のレースはフロントローからなので、頑張ります。
GT4 クラス2 位 #86 牧野善知 選手
#51 の山口選手はニュータイヤで決勝に入って来たことは判っていました。1 周目のダンロップコーナーで、相手のフロントタイヤが温まるまでにプッシュするつもりで、ブレーキで勝負をかけました。あとは逃げ切るのに、アドバンコーナーから低いギアで立ち上がってトラクションを強くかけろとか、チーム監督から色々と指示がありましたね。スリックタイヤは最初は滑るので怖いほどですが、温め方をちゃんと教わりました。ケイマンGT4 は乗り易くて、ドライバーの操作に忠実で、それでいてタイムもちゃんと出るところが凄いです。

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