首位の#63 長嶋はリードを広げようとするが、2 位走行の#66 荻原を#33 OGINO がファステストラップを連発して突き上げる展開となり、トップ3 台は一秒強の中で接近。3 ラップ目の最終コーナー手前で#33 OGINO が#66 荻原をかわし、2 位と3 位が入れ替わる。
しかし#66 荻原も食いつき返し、トップ3 台の差はさらに縮まって序盤から目の離せないバトルが繰り広げられた。
前半セクターの速い#33 OGINO に対し、後半セクターで巻き返す#63 長嶋選手がトップを死守。すぐ背後で3 位を走る#66 荻原選手は、レース折り返しの5 ラップ目には暫定ファステストラップの1分26 秒401 記録、トップから0.685 秒差に肉薄する。先行する2 台に空力面で有利なポジションとはいえ、昨年までのGT3-II からGT3-I に今年スイッチしたばかりの#66 荻原が、著しい進境を見せた走りだった。
だが中盤の5 ラップ目、GT4 クラスに異変が起こる。クラストップを行く#71 澤龍之介選手が、急遽ピットイン、マシンを下りたのだ。原因は電動ファンの未作動で、水温が上がる前にDNF を選んだためだった。かくしてGT4 は#51 横井克一郎選手が淡々とラップを重ねる展開となる。