この混乱を利してGT3-I クラスでポジションを上げたのは、#16 岸本裕之選手と最後尾スタートの#66 荻原。GT4 クラスはオープニングラップを終えて約4 秒差ずつ、3 台が連なる展開となった。
前戦と同じくトップ2 は#33 OGINO と#63 長嶋だが、後者がレース中盤にかけて静かにチャージし、当初は2 秒以上あったビハインドを5 ラップ目には1.048 秒にまで縮め、肉薄する。「ミラーの中で大きくなって来て、後ろを気にしてしまった」という#33 OGINO だが、7 ラップ目からは自己ベストを連発。トップ2 が揃って1 分56 秒台後半のラップタイムに同時に突入し、白熱したスプリントの競り合いが繰り広げられた。決着がついたのは8 ラップ目、#63 長嶋が最終ひとつ手前のコーナーにオーバースピードで進入。対する#33OGINO は同じラップを、1 分56 秒161 というこの日を通じての一番時計でまとめ上げた。そのまま#33 OGINO がトップチェッカーとなり、歓喜の開幕2 連勝を飾った。