Porsche Sprint Challenge Japan(PSCJ)の第2戦は、初戦と同日の3月29日午後、岡山国際サーキットにて開催された。朝から濡れていた路面はほぼドライに転じたとはいえ、気温9℃で寒風も吹き続けている。午前中の第1戦におけるベストラップに準じ、991世代によるGT3-Iとオープン、997世代のGT3-II、GT4各クラスというオーダーで、15時ほぼジャストにフォーメーションラップ開始され、ローリングスタートが切られた。
ポールポジションからスタートした#77 MUSASHIはオープニングラップで早々に、後続に対して2.289秒のリードを築く。初戦ウィナーである#63長嶋重登と、3番手スタートでオープンクラスの#93松島豊が2番手争いに入るが、第3セクターの区間タイムで上回る#63長嶋が僅差でリードする。
徐々にタイヤが温まって、トップの#77 MUSASHIはラップ2からコンスタントに1分35秒台を叩き出し、5ラップ目には後続に5秒以上の差をつけ、徐々に独走体制に入る。#63長嶋が35秒台に入りだし、追撃を開始したのはラップ4のことだったが、一度ついた差がなかなか縮まらない。レース中盤を過ぎると入ると、4位を走っていた#36 Sky Chenも35秒台を記録し、これで991勢すべてが35秒台というハイレベルなベストラップを記録した。
最終的にトップの#77 MUSASHIは1分34秒997までレース中ベストを更新し、991勢は各車ともレース序盤のオーダーのまま、フィニッシュを迎えた。
一方でGT3-IIクラスでは、開幕戦に続いて#66萩原秀樹、#15神取彦一郎が徹頭徹尾、僅差のバトルを繰り広げた。レース序盤のラップ2で、スタートグリッドでは先行した#66萩原を、#15神取がパス。以後、2台はほぼ0.4秒以内の差で周り続け、アトウッドやヘアピン、第1コーナーなどで、互いに仕掛けてはコンマ数秒を失うも、次のラップで取り返すといった一進一退を続けた。
「レース終盤にタイヤのピークをもってくるつもりが、それでもフロントタイヤがなかなか温まらなくて。ずっと左右ミラーを見てどちらから来るか気をつけているから、ブレーキングポイントもどうしても手前ですし。#66萩原選手の前に出てから、ずっときつかったですね」と、#15神取選手はふり返る。
一方、#15神取の背後からプレッシャーをかけ続けた#66萩原だったが、終盤のラップ9で痛恨のハーフスピン。最終的にクラストップから約11秒差でフィニッシュとなった。
「#15神取選手をずっと追っていてダブルヘアピンの手前、立ち上がりで突っ込みそうになり、踏んで持ちこたえようとしたんですが、だめでした。でも今日は競り合いを存分に楽しめました」と、#66萩原は締め括った。
GT4クラスの#20大草りきは、グリッド最後方よりトップから25秒近く遅くスタート。それでも1分37秒台のラップタイムをコンスタントに重ね、最終的には前走グループに挟まれてフィニッシュラインをくぐった。この日の2連戦をふり返って#20大草は、こう述べた。「ニューではなくユーズドタイヤで走ってみて、このタイムなら想定範囲というか、いい方向のセットが出来たと思っています。ケイマンGT4は自分が乗ってきた中ではもっともレーシーな一台で、操縦性もそうですけど、セッティングの違いが素直に反映され、すぐ出る。自分のドライビングの弱点もチームスタッフにすぐ見透かされちゃいましたし(笑)、レーシングカーとしてとても扱いやすく、感謝です」
初戦のローリングスタートで早く踏み込み過ぎてペナルティをとられたことが引っかかって、今回のレースではワンテンポ踏み遅れてしまいました。今日はメンタルで負けましたね。ローリングスタート自体にまだ慣れていないのもありますが、ダブルヘアピンと最終コーナーでまだ課題があることにも気づかされ、勉強になるレースでした
午前中の初戦とは逆に、ポールからスタートして逃げ切る作戦で狙い通りに勝つことができて嬉しい。もっとバトルもしたかったんですけどね
周りが速くて、もっと練習を積まなきゃです。午前中(の初戦)からそうでしたが、ハーフウェットの中途半端な条件でのレースは数年ぶりで、とにかく慎重を期して、最後の方でようやく感じが掴めました。元々、自分は慣れるのに時間がかかる、掴んでからでないとアタックできないタイプですから
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